3月 25th, 2021

アウターロータ型ブラシレスモータの特徴とは

アウターロータ型ブラシレスモータは、コンピュータのハードディスク駆動用モータなどに採用されていることをご存じですか?長寿命でノイズや騒音が小さく、構造を柔軟に変えられるという特徴から、家電製品に多く用いられているのです。

モータの構造を2種類に分類すると、「ブラシ付きモータ」と「ブラシレス(ブラシなし)モータ」に分けることができます。

ブラシ付きモータは、電流を巻線に伝え、極性の切り替えを行うブラシと整流子を有し、シンプルな構造で、制御しやすく、汎用性が高いモータです。一方のブラシレスモータは、ブラシによる機械的接点がないため、長寿命・低ノイズ・低騒音という特徴を持ちます。

さらにブラシレスモータは、「インナーロータ型ブラシレスモータ」と「アウターロータ型ブラシレスモータ」に分けられます。

インナーロータ型は磁石をロータ(回転子)にして内側に収容し、巻線をステータ(固定子)にして外側に配置しており、ブラシ付きモータと同じく、停止精度に優れています。

一方のアウターロータ型は、内側にコイル、外側に磁石を配置して、コアの外側にあるロータが回転するため、遠心力による安定した回転が得られます。回転軸の慣性モーメントは大きいのですが、インナーロータ型に比べて磁石を小型化する必要がなく、コイルを巻く加工も楽なため、低コスト化することができます。また、ロータを扁平にし、コイルをプリント基板に直接取り付け、 薄型平板構造にもできます。

ユニテックのDCブラシレスモータ

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